令和5年1月18日(水)岡山シンフォニーホールにおいて「豊かな心と確かな学びで子どもたちの生きる力を育もう」を大会テーマに、県内の各学校から約700名の保護者・教職員など教育関係者が集まり開催され、高P連からは431名が参加しました。
まず、大会会長である県PTA連合会神田敏和会長の「コロナ禍で学習環境やPTAを取り巻く環境は大きく変化し今までどおりの活動は難しくなっている。PTA関係者が一堂に集うことで、ともに活動する仲間からパワーをもらい活動へのモチベーションにつなげるとともに家庭での子育ての一助になることを願っている。」との開会挨拶に始まり、来賓祝辞では小谷敦副知事から「晴れの国生き生きプランの第1の柱は『教育県岡山の復活』である。人の育成が一番重要であり、これに取り組むには行政だけではなく家庭・地域の力が必要でありPTA活動の充実を図っていただくことをお願いしたい。」と、また鍵本芳明県教育長からは「県教育委員会では子どもたちの学びの原動力である”夢育”を進めており、大人が子どもたちに夢に出会う機会を作るとともに、子どもたちの夢への挑戦の伴走者として側面から応援することが大切である。学校・家庭・地域が連携し子どもたちが様々な人と関わりながら学び自己決定する場面を積極的に作っていくことが重要になってきており、連携の架け橋であるPTAの役割はますます重要であり、次代を担う子どもたちのためにPTA活動をさらに充実していただきたい。」などそれぞれ要望がありました。
続いて、四校連携講座「地域創生学~魅力的な『まち』づくり~」と題して、津山市内の県立高校4校(津山、津山東、津山工業、津山商業)の生徒4名により「産業」「観光」「医療・福祉」「教育・人材育成」の4分野に分かれて地域の人から学んだりフィールドワークを行い、高校生の視点で「魅力的な『まち』づくり」の方策をまとめ津山市長へ提言した取組の活動発表がありました。
引き続き、浅口市立金光小学校の齋藤利允PTA会長が「PTA活動を通して地域とともに学び育つ遙南っ子」と題して活動発表を行いました。「とんど祭り」「もちつき」「うどんづくり」「防災キャンプ」「学校の休憩時間での見守り活動」などPTAが主催で行う行事に地域の方々が積極的に協力されており、歴代のPTA関係者と地域の方々が長年にわたり信頼関係を築いてこられた賜であると感じさせられました。
続いて、東京大学薬学部教授の池谷裕二さんをお迎えし「脳を知って『やる気』を引き出す」~脳科学からみた子どもたちの成長と未来~と題して講演していただきました。「長い人生において色んな失敗を経験した方が最終的には成功者となる―失敗は成功の元―」とか「やる気より熱意、さらにそれを習慣化すれば心理的負担が少なくなる」「効果的な学習は非効率的な学習に負ける(すぐできたことはすぐ忘れる=脳の実態)」「学習能力を上げるためには普段から『思い出す訓練』を行う」「予測不可能な社会を生き抜くためには順応できる柔軟性が必要で、適応力の原動力は好奇心(面白がる力)」など、脳科学の観点から、実験に裏打ちされた脳の働きと使い方について分かり易く説得力のある説明に会場の参加者も大きく頷く場面が何度も見受けられるなど大いに盛り上がりました。
最後に、県高等学校PTA連合会菊地潤会長の「子どもたちにとってより良い学習環境を整えるためのPTA活動が持続できるよう支援をいただきたい。」との閉会挨拶で大会の幕を閉じました。
【開会式】
【開会挨拶 神田県P連会長】
【来賓祝辞 小谷副知事】
【来賓祝辞 鍵本県教育長】
【御来賓の方々】
【津山市内4校高校生による活動発表】
【活動発表 金光小学校齋藤PTA会長】
【講演 池谷裕二氏】
【客席の様子】
【閉会挨拶 菊地県高P連会長】