令和3年7月31日(土)県内高校から43名のPTA会長が集まり、鍵本県教育長並びに竹田県高等学校長協会長御臨席のもと会長研修会を開催しました。この研修会は昨年11月に新たに立ち上げたもので、初年度は市内の会場で全体会・分散会を開催しましたが、本年度は新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、やむを得ずオンライン開催になりました。
まず、橋本会長が「県内の各高校が抱えている課題等についてしっかり議論し、結果を各高校へ持ち帰り最終的に生徒の学習に貢献できれば素晴らしい。」との開会挨拶に始まり、続いての来賓祝辞では、鍵本県教育長から「これからは先を見通すことが難しい社会になる。自らの夢や目標に出逢いその実現に向けて挑戦して行くことが大切になってくる。学校と家庭の連携が大事で架け橋であるPTAの役割が重要である。」と話され、竹田高校長協会長からは「コロナ禍にあっても知恵と工夫で生徒たちに高校生としての刺激と活躍の場を準備しなくてはならず、そのために学校外との連携が不可欠、PTA会長との繋がりが大切である。」とのお話しがありました。
続いて、米国をはじめ世界の複数の国に住まれた経験を持たれ、ユネスコチェアホルダー、地球憲章国際審議会委員や世界190カ国以上のユースが集う「One Young World」日本委員・理事など国際的な要職を務められておられる、岡山大学上席副学長の横井篤文氏をお迎えし「アフターコロナとSDGs」と題し講演していただきました。「岡山はESD(持続可能な開発のための教育)の最も古い拠点地域の一つだ。世界が向かっていく先は“人類と地球の健康を統合的に進めること”、SDGsは「今あるもの」と「ありたい姿」をつなぐプロセス、具体的な姿は示していないから幸福を得るためには「自由演技」をすることが必要。ありたい未来を叶えるには行動すること」と熱く語られました。
続いて、参加者を9つの部屋に分けた分散会において各校での課題や情報の交換を行いました。その後のまとめでは「新型コロナが収束した時、これからのPTAの在り方をどう繋げていくかが課題」とか「オンラインシステムを使った会議の参加は意義がある、今後も続けて欲しい。」などの意見があり、大坂副会長が「PTA活動を行う上で様々な意見や不安、期待等色々あると思われる。今日の研修内容を学校全体で理解して進みたい。」と総括されました。
最後に、赤瀬副会長の「アフターコロナへ向けての準備や他校のPTA活動の取組を学ぶことが出来た。子どもたちのために何が出来るか考えながらPTA活動に取り組んでまいりたい。」との閉会挨拶で研修会を終えました。
【講演 横井篤文氏】
【研修会の様子】